なぜ、義肢装具士は在宅訪問をしないのか。
【PO-Linksの見解です】
全国で「装具難民」の問題があり、多くの義肢装具士がそれに対して取り組んでいます。
ただ、訪問を積極的に行っている会社や事業者は多くないように感じます。
その理由はなぜか・・・
1.交通費などをサポート法制度がない・・・
補装具の購入・修理には支給制度があるけれど、訪問に対する加算はないのです。
そのため、交通費や出張料は各事業所で設定しています(無料の事業所も・・・)。
法制度の制定や職能団体での指針を定める必要があるように感じます。
2.利益になりにくい・・・
病院にいればコルセットや足底板などの装具処方があり、利益につながりやすいです。
一方、訪問の場合、車を30分(往復1時間)走らせてベルト一本の修理・・・
3.義肢装具士の勘違い・・・
一部の義肢装具士は「連絡がない=問題なく使用している」と思い込んでいます。
連絡がこないことと、適切に使用していないことは一致しません。
義肢装具士の「何かあったら連絡してください。」に対して、
補装具使用者は「何かって何?」と思うのです。
実際に、
痛みを我慢して補装具を使用していたり、補装具を適切に使用できていなかった方を多く担当しました。
どこに相談したらよいか、わからないまま時間だけが過ぎていたのです。
ぶっちゃけ・・・訪問は経営面で課題が多いです。
しかし、補装具使用者にとって使用している装具は、生活の質を左右する大きな因子の一つです。
適切な装具を使用することで、就労や趣味の再開が可能になることも経験しています。
PO-Linksは積極的に在宅訪問をしていきます!
義肢装具士として、その再開のお手伝いができるのであればとても嬉しいので!!