脳卒中片麻痺の装具使用について
脳卒中片麻痺で装具を使用している方にお尋ねします。
- 家の内でも装具を使用していますか?
- それは医師やリハビリスタッフ、義足装具士からの指示ですか?
もし・・・自分の判断で装具を使用していないとすると、
身体的に悪影響かもしれません!!!
なぜ?って思いますよね。
それは、装具の目的を知るとわかっていただけると思います。
装具の目的
- 脚の機能的補完
- 変形の予防
- など・・・(←今回は取り上げません)
装具を使用しないで立とうとすると変な力が入ってしまい上手に立てなかったり、歩くときにつま先が上がらずに引っかかってしまったりしませんか。
装具を使うことで、安定して立つ・歩くことが可能になると思います。
『機能の補完』は、日常生活を送る上でとても重要な目的の1つであることが理解していただけるのではないでしょうか。
もう一つの役割は、「変形の予防」。実はこの役割も重要なのです。
装具を装着していると、筋の緊張が起こっても変形が抑えられるのです。
逆に、装具を使用しないと変形してしたままの状態です。
その状態のまま立ったり歩いたりするとバランスの悪い姿勢や歩き方になってしまう可能性があります。
さらに、 長期間そのままでいると変形が進む恐れもあります。
悪影響ですね!!!
入院中のリハビリや訪問リハなどで適切な歩き方を訓練したのに・・・
自分の判断で装具なしで生活していると・・・
「装具を使用しないで生活できたらどんなに良いか。」
きっと、装具使用者の大半が思うことなのではないでしょうか。
もし、装具を使用しないで生活するという目標があるならば、適切な姿勢、歩き方を学習する必要があると思います。
装具は、適切な姿勢や歩き方を学習するために必要な道具でもあるのです。
現状より悪くならないようにするために、装具を適切に使用する必要があります。
独断で装具を外している方にお願いです。
ぜひとも、医師やリハビリスタッフ・義肢装具士に確認してみてください。
装具を外さなければいけない生活環境の方もいると思います。
このような方も義肢装具士に相談してみてください。
もしかしたら、解決策があるかもしれません!!
1つ・・・
言わせてください・・・
独学で勉強し、リハビリやマッサージをしている方を尊敬します。
そんな方々の一助になれるように義肢装具士として提案・アドバイスをさせていただきたいと思います。